金融資本主義の新しい役割
さまざまな権力ヒエラルキーにおける金融の地位上昇を明らかにすることは、それほど容易なことではありません。
そのためには、農業・銀行・工業について語らなければならないでしょう。
この3者の相互関係は、日本、ドイツ、米国、フランスでまったく異なっており、このちがいは本質的に歴史
的な理由に由来しています。
したがって「貨幣経済」のゆきすぎた膨張をはぐくんだ金融技術と金融手段が決定権、制御権、所有権の配分・・・
その中心に位置するのが資本主義です。
これに対して中立的であるというのは、見せかけにすぎません。
これらの金融技術は、保守的な意思と反体制的な意思の双方をつらぬく本質的な権力構造の変化を引き起こすように事実上宿命づけられているのではないでしょうか。